TALPKEYBOARD

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Maker Faire Tokyo 2020 出展レポート②

お世話になっております。TALPKEYBOARDでございます。

昨日無事に終わりました Maker Faire Tokyo 2020 出展レポートの続きを記します。日曜は土曜より人出も多く、多くの来場者の方々とお話する事ができました。ご意見や面白い情報を得る事もできました。感謝いたしております。

さてまずはキーボード関連ブース紹介の続きです。トリはゆかりキーボードファクトリーさんのブースです。うちのブースの隣なのに撮影をすっかり忘れていました。本当にすみません。

まずはおなじみのMint60。僕も持っています。60%キーボードの左右分割型の標準機といえるキーボードキットだと思います。質実剛健な構成ですが、ボディやキーキャップやLEDでユーザーそれぞれの個性が出せるのが、人気のある証拠だと思います。

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長い間多くの日本メーカーも採用してきた優れた品質と、近年は非常に良いデザインのキーキャップをリリースしている台湾TAIHAO社のキーキャップ。ゆかりキーボードファクトリーさんはその販売代理店も行なっています。なので自社のキーボードにマッチしたキーキャップが提供できるのでしょう。
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次は今回の目玉、現在鋭意開発中のLime40です。エルゴノミック、のカテゴリーには入るのでしょうが、今までのキーボードの枠を超えたデザインのキーボードで、毎回見ると驚いてしまいます。筐体はポリジェット方式の3Dプリンタで造形されたとの事で、積層痕がなくマットな仕上がりです。
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キープレートの素材は、右手側は筐体と同じポリジェット出力、画像の左側はなんと3Dプリンタを用いたステンレス素材の焼結処理により作られているとの事です。これもマットな感じの仕上がりで、打鍵感は明らかに金属です。今回の会場には様々なブースがありましたが、製品としてこの技法を用いているところはなかったと思います。
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伝説の絵文字キーキャップ
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底から見るとこんな感じです。キースイッチを束ねてゆく基板は非常に薄く曲げる事のできるフレキシブル基板です。それを葉っぱの形をした制御基板に接続してゆく形です。非常に複雑な形の筐体にあわせた基板、これは本当に大変だったと思います。
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筐体から透けて見える光は、このようにLEDテープで実現されています。ポリジェットでつくられた筐体が光を透かすことができるので、うまく筐体の厚みを調整しながら光の出し方を考えられたとの事です。すごい。
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フレキシブル基板です。
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毎回しっかりと開発されていて進化してきたLime40、次に会えるのが大変楽しみです。

二日間に渡って開催された Maker Faire Tokyo 2020、今回はコロナ渦の影響で、会場の規模が縮小、ブース間の距離を広げる為に出展者が減少する、ワークショップ等の中止、時間毎での入場制限など非常に厳しい状況でした。

しかし無事開催できたことと、例年よりは少ないとはいえ多くの方々とお話ができた事は非常にうれしい事でしたし、キーボードコミュニティの方々とも直接お話ができた事は、今年に入っていちばん幸せだったと思っています。

キーボードコミュニティの出展としても、当店としても3回目となった,Maker Faire Tokyo、メイカー/開発者の皆さんは自分のキーボードを更に深掘りし、完成度を高めてゆこうとしています。個人メイカーの枠を飛び出す、作品ではなく製品が今後でてくる可能性もあります。ぜひ今後も自作キーボードに注目いただければうれしいです。


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