TALPKEYBOARD

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自作キーボードキット制作に必要なスキルに関する懸念

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自作キーボードがメディアに出るようになり、一般の方々の認知度も少しずつ上がっている様に見受けられます。かっこよいデザインで、かわいいキーキャップがついていて、いままでのキーボードよりもおしゃれで自由度も高い。しかし一般の方々と間に大きな認識のギャップがあるのではと懸念しています。それははんだづけに代表されるキット制作に必要なスキルに関してです。

自作キーボードはソフトハードに関する開発者や研究者によって開発され、いままで発展してきました。大変スキルのある方々が集まるコミュニティだからこそ、ここまで発展してきたのだと思っています。しかし今後この高いスキルが、逆に問題になってくるのではないかと危惧しています。

それは、スキルのある方々の考える「簡単」と一般の方々の考える「簡単」は異なっているという事です。スキルのある方々の考える「簡単」は一般の方々にとっては全然簡単ではなかったりするのです。この認識のギャップが、今後問題になってゆくのではないかと懸念します。

これを考え始めたのは、キットに関する相談を数件受けたことからです。うちのキットじゃないのも含まれています。そして私も。私はそれなりに多くのキーボードキットを組み立ててきているのですが、実は二つ、LEDがつかなくて断念しているものがあります。これまで台数も組んでますし、そんなに不器用ではないはずなのですが...

簡単という言葉の定義がずれている、キット制作に必要なスキルを理解いただいていない、そのためにいざ買ってみたら組み立てられない。キーボードキットの大半はキーキャップやキースイッチまで揃えると2万円近くになります。2万円って結構な金額だと思います。それが組み立てられずに動かないとなると、その方が次にキーボードキットを購入してゆくのでしょうか...

当店では今後、キット制作に必要なスキルに関する情報を、少しずつですがブログで提供してゆければと考えています。技術のある方々にはつまらないなという記事だとは思いますが、ぜひご了承頂けますと助かります。