キーキャップのサイズを測りました(ブランクキーキャップ編)

お世話になっております。TALPKEYBOARDです。

当店では色々なキーキャップを販売していますが、プロファイルによりいろいろとサイズが異なります。またDSAプロファイルという名称だったとしても、なんらかの工業規格があるわけではないので、微妙にサイズが異なる場合があります。

ご質問も何度か受けていますので、キーキャップのサイズについて、まずは当店で扱っているDSA、XDA、SAプロファイルのものに関してお伝えしようと思います。

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こちらが当店で販売しているブランクキーキャップです。左からSAプロファイル、XDAプロファイル、DSAプロファイルです。並べてみると形状が全然異なります。SAプロファイルはR3に準拠した形状です。

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各部分の寸法については上の記号で記載しています。Wは幅、Dは奥行きですが、1Uのキーキャップは上から見ると正方形ですので、この二つの値は同じです。Aは天面部分の一番幅が狭い部分、Bは同じく天面部の一番幅が広い部分の寸法です。Hは底面から天面の最も高い部分までの寸法を記します。なお測定についてはノギスで行なっていますので、誤差がありますことはあらかじめご了承ください。

 

DSAプロファイル

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  • W : 18mm
  • D  : 18mm
  • H  : 7mm
  • A  : 11mm
  • B  : 12mm

 今回の三種類のプロファイルの中で、最も高さが低く、天面部のサイズが小さいキーキャップです。なお当店で扱っているDSAプロファイルのキーキャップの中で、単品販売の中でサイズが大きいもの、機能キーの印字があるものがございますが、これについても高さはおおよそ同一です。

キーキャップセットについては金型が異なるようで微妙にサイズが異なるものがございますので、あらかじめご注意ください。キーキャップセットのサイズは後日測るようにしてみます。

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三種類のうちで一番低いです。

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裏面の形状です。当店で販売しているブランクキーキャップは、ステム(真ん中のキーキャップと接続する十字穴があいているところの柱)にサポートがついていませんが、キーキャップセットで使われているものには、サポートが付いているものがあり、それはほんの少し全体の形状が異なっています。

同じ金型を使っていると思われるキーキャップセット

形状がブランクキーキャップと微妙に異なるキーキャップセット

 

XDAプロファイル

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  • W : 18mm
  • D  : 18mm
  • H  : 8.5mm
  • A  : 13mm
  • B  : 14mm

DSAより5mm高く、天面が少し広いので全体的に平べったく見えます。天面が広いので(私のように)雑にタイピングしてもミスタイプが少なくてすむメリットがあります。

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こんな形です。天面が広くひらべったい形状です。

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裏面はこのような形状です。これもキーキャップセットのほうで一部これと異なる金型を使っているようで、形状が微妙に異なるセットがあります。

XDAプロファイルのキーキャップセットはこちらに掲載しています。一種類だけ微妙にデザインが異なるキーキャップが以下となります。

形状がブランクキーキャップと微妙に異なるキーキャップセット

このキーキャップセット以外は、同じ形状をしています。 

 

SAプロファイル

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  • W : 18mm
  • D  : 18mm
  • H  : 12mm
  • A  : 12.5mm
  • B  : 13mm

三種類の中で最も高さのあるキーキャップです。レトロな雰囲気を醸し出すキーキャップではありますが、高さがあるので好き嫌いは別れるところです。若い方には人気がないかもしれません.....

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見ての通り背が高いです。当店で取り扱っているのはR3と言われるタイプです。SAプロファイルのキーキャップは列ごとに形状が異なっているのですが、ブランクキーキャップということで、汎用性のあるR3プロファイルを販売しています。

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以上、当店で販売しているブランクキーキャップ三種類についての、サイズの情報でした。次回はキーキャップセットの計測を行なってみたいと思っています。いましばらくお待ちください。

 

 

 

 

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染色とレーザー加工機を用いた文字彫刻(の実験)

お世話になります。TALPKEYBOARDです。

最近公私ともにいろいろと忙しくなりましたので、息抜きと現実逃避をかねて、やりたかった実験をやってみました。

個人でキーキャップに文字を印刷したいなと考えられる方はそこそこ多いかなと思います。方法はいくつかありますが、なかなか難しいところもあります。以前私が紹介した昇華印刷を用いてアイロンで文字転写する作業は、うまくゆくとよいのですが、うっかりアイロンの温度や押さえ方を間違えると全然失敗してしまうというものでした。治具などを作ればよいのでしょうが、なかなか手間がかかりそうです。

キーボードに特化した転写シートも販売されています。手軽でとてもよいのですが、フォントを選んで文字や絵柄を用いたいとなると厳しいと思います。

ですので、今回は別の作戦をとりました。染色とレーザー加工機を用いた文字彫刻と書いていますが、簡単にいうと、白いキーキャップを樹脂用の染色剤(SDN)で染めると白いキーキャップの表面が薄く染色される事になるので、染まった部分をそぎ取るようにレーザー加工機で文字を彫刻してあげると、文字が白く残るという理屈です。

染色せずにCO2レーザー加工機で彫刻だけしても、表面を削るだけで色がつかないので、視認性が全然悪いです。(ファイバーレーザー加工機を用いた場合はグレー色での文字彫刻ができます)ですので今回は染めて部分を削る方法をとりました。

早速実験結果。作業後のキーキャップです。

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かなり上出来感がありますが、文字はもっと茶色がかっています。レーザーで焼けるので、うまくパラメータを調整して焦げないようにする必要があります。以下に簡単ですが作業内容を説明します。

 

まず最初にキーキャップを染めます。すみませんこれは染まった後でした。今回は気分で100均で買った計量カップをコンロにかざしながらやってみたのですが、やりはじめてからそういや前にやった時30分くらいやったよなと思い出し、コンロに置けるサイズのなべでやればよかったと後悔した次第です。手が疲れた。前回の作業内容はこちらから。

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染まる様子を確かめながら30分で完成です。左が染める前、右が染めた後です。結構しっかりと染まります。

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染めたキーキャップの角を少しカッターで削いでみました。染料はそんなに染み込んではいません。表面を薄く削ればでてきます。

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いけそうなのでレーザー加工機で彫刻を行うためのデータを作成します。とはいっても適当です。キーキャップの天面のサイズの枠を作り、それに合うように文字を入れて、最後に枠のレイヤーを消します。お約束ですが文字はアウトラインにします。文字を入力しようとしたらこれがでてきましたので、そのまま使ってみました。

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我が社最高額の資産、米国エピログ社製のCO2レーザー加工機です。キーボードのZINCではありません。日本でのレーザー加工機の主流はトロテック(白と赤の筐体のやつ)です。エピログは白青です。トロテック、あれはいい機械です。でもエピログも結構いい機械です。トロテックと違ってアメリカならではの大らかさがあります。ちなみにトロテックは専用OSなのですが、エピログはLinuxだそうで、いろいろと遊べる余地があるようです。pdfファイルから直出力とか(改造はメーカーの保証対象外ですし危険ですのでやめましょう)

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キーキャップのど真ん中にレーザーポインタをあてます。今回は適当です。本気でやるときは治具をつくろうと思います。高さの調整まで終わったら、先ほど作ったデータを用いて彫刻します。図形の中心とポインタの中心を同一として彫刻する機能がありますので、作業自体は簡単です。ただしパラメータは試行錯誤が必要です。

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何個か失敗しましたが、なかなかよい感じのものが完成です。レーザーのパワーが少なすぎると染色部分が微妙に残ります。パワーが大きいと焦げます。うまく良いポイントを探るには、いくつかのキーキャップを犠牲にする必要がありそうです。

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キーキャップの色は白でなくても、どきつい色の組みあわせにするのも良いのではないかとの意見もいただいたので、色の組み合わせは考えてみようと思います。また、彫刻の前に染色のほうが思ったより良い感じでしたので、キーキャップの染色についても考えてみようと思います。XDAの黒が欲しいんですが、世の中に見当たらないので。

このやり方は面白そうですので、もし近くにレーザー加工機が使える環境にある方々は、おひまなときにチャレンジするのは楽しいかと思います。

少しおひまがない方は、某遊舎工房さんでキーキャップレーザー刻印サービスを行なっています。こちらはキーキャップに染色せずに直接レーザーで刻印を行います。文字色に制限があるかとは思いますが、精度はすごく良さそうなので、オーダーするのはありだと思っています。

また進捗進んだら報告しますね。

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三冊目の自作本(BUILD YOUR OWN KEYBOARDs [compiled+])

いつもお世話になっております。TALPKEYBOARDです。

 

この前、BUILD YOUR OWN KEYBOARDs [compiled+]という書籍を購入しました。購入して本棚に入れようとしたら、ユアオウンと表紙に書いている本が他に二冊あったので、とりあえず並べて写真とってTwitterにアップしました。こちらになります。

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私個人の自作の歴史がわかる三冊です。今日はビルドユアオウンの沼をそれぞれの本の内容から覗いてみたいと思います。

 

 

Make your own electric guiter

諸外国は日本に比べて自作文化が発達していると思います。小屋とか平気で一人でたてています。国土広いからプロの方を呼ぶより自作したほうが早いのでしょうか。2x4材などはそうですし、工具も日本に比べていわゆる簡単便利なものが非常に多いです。自作するアマチュアは、工具を使う練習をする機会が少ないので、なるべく楽に失敗せずに仕上がる簡単便利な工具が進歩したのだと思います。

そこでこちらの書籍です。名前の通り、自分のギターは自分で作れという本です。キットではなく、木材を加工するところから入ります。ちなみにエレキギターでボディはソリッドですので、クラシックやフォークギターよりは難しくはないです。簡単に言うと、ボディ材とネック材を加工し、ネック材にトラスロッドを入れて指板をつけて、塗装して、穴開けてピックアップなどパーツをつける感じです。ざっくりです。そして90年代を感じる表紙です。

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目次です。作業前の注意、ギターとは何か、各パーツの説明、ギターの作り方、各種寸法やテンプレなどの内容です。だいたい流れはこの一冊で掴めます。

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ギターの神。なんとクイーンのギタリストであるブライアンメイのお言葉が書かれています。ほとんどの皆さんは常識としてご存知かとは思いますが、ブライアンメイのギターは自作です。名前はレッドスペシャルと言います。お父さんと自宅の暖炉に使っていたオークの木を削ってバイクの部品などを流用して、ピックアップは自分で巻いて、二年かけて作りました。彼はそのギターをずっと使い続けて、それがクイーンの独特なギターサウンドの元になっていて、他のバンドが真似できないところでもあったのです。ギターの神は、自作の神でもありました。

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若い頃のブライアンメイとレッドスペシャル。かっこいいですね。ちなみにブライアンメイは天文学者だったりもします。すてきですね。

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最初の章ではまず、工具の使い方に気をつけてねという内容になっています。工具の使い方はひとつ間違えると怪我をします。木工の場合、電動工具を使うとイラストにあるように切断事故などにも繋がりますので、作る前に注意する心と、正しく工具を使う意識を持っておくことが大切です。

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工具はこんな感じ。細かく説明も書かれています。ハンドツールなので、見た目でわかりやすいですね。

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ギターの各部の説明、作り方、作例などなどの箇所については今回省きます。こうやったらギターって作れるんだというのががっちり理解できる良書です。

 

 

Build your own sports car

次は自動車を作る話です。この書籍では、表紙にあるスーパーセブンライクなスポーツカーの作り方が書かれています。自動車を作る。言ってる意味がわからない方々も多くいらっしゃるかと思いますが、そういうジャンルがあるのです。イギリスは自宅にガレージがある方がそれなりに多く、DIYの文化があって、自動車の深い歴史を持っている国です。面白いのは日本のような車検制度がなく、届出制で自動車が登録でき、以降の点検などに関しては自己判断で整備工場に持ってゆくなどというやり方になっています。ですので、キットカーというジャンルがあり、マニアは何年もかけてキットカー(だいたいがスーパーカーのレプリカです)を組み立てたりしています。

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この本を出版しているヘインズ社は、自動車の整備マニュアルを独自で作っていることで有名です。メーカーの整備マニュアルは入手が困難で高価だったりしますが、ヘインズ本は入手性がよく価格もそれなりに安いので、古いヨーロッパ車のメンテナンスには重宝します。

 

スーパーセブンライクなスポーツカーの写真が続きます。みな自作。

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概要の説明が終わったあとは、必要な技術や工具の説明です。まず絶対必要なスキルはMig溶接です。みなさんできますでしょうか。ここで自作キーボードファンの方々のほとんどが振り落とされたかと思います。しかしこれは序の口です。

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ツナギと防火手袋とゴーグル。ここまではワークマンに行けば揃います。ジャッキとウマもホームセンターで売っています。Mig溶接機はやはり必須みたいです。他にエンジンクレーンも必要みたいですね。

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自作スポーツカーの作る上においての最大の難関は、パーツの調達です。売っているパーツは調達できますが、新品で買っていると大変な価格になってゆきます。エンジン、ミッション、デフなどをばらばらに購入していると、新車価格を超えてしまいます。

ですので中古パーツを使うのですが、中古パーツも単品で買ってゆくのではなく、ドナー用に中古車を丸ごと買ってしまえと、作者は申されています。写真に載っているのはフォードシエラ。欧州フォードの名セダンです。FRでマニュアル設定があり機構も単純なので、キットカーや自作のドナーとしてよく用いられます。

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ドナーとして使います。といってもこの本では上のシェラの写真と、解体屋さんで積まれてるシエラと、下の写真のデフが載っているだけで、具体的にどうシエラを分解してデフを摘出するかは全く記載されていません。要求スキルは相当高いと推察されます。

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ボディはこのように角材を溶接して作ります。このような寸法入りの図面と、主要部分の治具の作り方は掲載されています。要求スキルは相当高いと推(以下略

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様々なパーツを溶接を駆使し作成してゆくわけですが、もっとも感銘を受けた箇所がここ。アクセルブレーキクラッチペダル部分の制作です。やはり自作なので、このように生命に関わる部分も自作します。どれだけ自分を信じているかが鍵となります。自作スポーツカーの制作には胆力も必要そうです。

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ボディ作っています。アルミの大きな板を買ってきて二人で曲げて作っています。これはなんとなく楽しそうです。

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フェンダーなどの一部パーツはFRPで作成します。型作ってFRP塗ってグラスウール貼ってFRP塗ってグラスウール貼ってを繰り返します。グラスウールは肌に刺さると痛いし、目に入るとやばいので作業には充分気をつけてください。

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シートです。クルマを自作するくらいですから、シートも自作します。感覚が麻痺してきますね。

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完成です。トランク部分、フェンダー、ロールバーもすべて自作です。インパネはアルミを貼って、一部計器はドナーのシエラから摘出したものを流用しています。

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クルマが完成したら、よくわかりませんがどこかの機関に持っていって登録して完了です。これが車検証みたいなやつだそうです。

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完成したら草レースで楽しみましょうとか書いていました。これほぼ全て自作のスポーツカーだそうです。なんでしょうか、イギリス国民は自分にとても自信を持っているのか、もしくは非常に手先も器用で本当に優秀な方々が多いのかのどちらかなんだろうと思います。騎馬民族の国だからでしょうか。

しかし何年かかったとしても、試行錯誤して作っていったり部品を修正したり探したりして自分のクルマを作ってゆく作業は、精神的にも金銭的にも余裕がないとできない良い趣味だと思います。

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BUILD YOUR OWN KEYBOARDs [compiled+]

三冊目の自作本は、キーボードです。ようやくこのブログの主旨に戻ってきました。Pekasoさんが書かれた「BUILD YOUR OWN KEYBOARDs [compiled+]」です。やはりキーボードは安心です。全て机の上に収まりますし、手で持てる重量なのでさほど注意を払う必要はありません。ハンダコテと、ニッパーやカッター、細かい部品の刃先や鋭利な部分くらいでしょうか。

この書籍は、キーボードに関する各構成要素(キースイッチの形式、キー配列など)の説明、自作するにあたっての進め方、現状主流となっているパーツ類や手法、ファームウェアの説明と、そのあとにPekasoさんが作った様々なキーボードのBuildLogが11種掲載されています。前から順番に読んでゆくと、どのようなもので自作キーボードが構成されているか、どう作ればよいのかがイメージできてきます。

BuildLogには大小分割さまざまでケース素材も異なるキーボードが出てきますので、その中で自分の作りたいものを(形状だけではなく素材など)考えてゆけます。キーボード毎にPekasoさんがなぜこう作ろうと思ったかが書かれていますので、自分のイメージと比較しやすいかと思います。

そして最後のQMK Firmwareキーコードリファレンスは役に立ちます。個人的に。

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自作エレキギターから自作スポーツカー、そして自作キーボードの書籍に関するお話をさせていただきました。三つを比較すると、だれがどう考えても自作キーボードがサイズも時間もお値段もお手頃で、やりやすい自作趣味だと思います。みなさんが購入されるのならぜひBUILD YOUR OWN KEYBOARDs [compiled+]だと思います。

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あと、裏表紙にのってるこのキーボード...

 

この子のウッドボディは、うちでレーザーカットしました!もしこのような材でのカットをご希望の方がいらっしゃったら、お気軽にお声がけください。都度見積となりますが、カットいたします。

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かっこいい。

 

 

 

 

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自作キーボードを作るために必要なもの(が書いてあるページの紹介)

お世話になっております。TALPKEYBOARDです。

さて今回は、自作キーボードを作るために必要なものを書いてゆこう。と思いましたが、素晴らしい記事を書かれている先達の方々がいらっしゃいましたので、記事のリンクを紹介することとします。

 

hdbx.hateblo.jp

 

salicylic-acid3.hatenablog.com

 

記事の内容について個別に解説するとかぶりますので止めておきます(さぼった)ここに書かれている工具は本当にオススメです。

人によっては「高いな」と感じるかたもいるかと思います。最近は100均やホームセンターで格安の工具が販売されていますので、初めて工具をそろえようとされている方々は、高いのではないかとお感じでしょう。

しかし、高い工具のメリットは作業がうまく進むので、気持ちが良く楽しめるってことと、高い工具だと精度がよくてかっこよかったりするということがいえます。せっかく余暇を割いて作業するのですから、その時間はなるべく楽しんだほうがよいと思います。またよい工具は長持ちします。

書きながらひとつ思い出しました。こちら、おじさん世代にオススメです。

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大鏡です。長年のモニターと向かい合って激務を行なったため、老眼になっちゃっている方々は多いかと思います。これもはんだづけなどの細かい作業をする際に、楽しい作業のはずがかなりなストレスになってしまいます。そんな方にオススメです。

 

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私の工具の一部です。上の記事に掲載されています。上のリードベンダーは、きれいに均一にダイオードなどの足を曲げることができます。真ん中のはんだごて(白光のFX600)は温度設定ができるので、いつでも適温で使えて作業が楽です。

下のはんだ吸取器(シュッ太郎)ははんだづけ間違えた時の部品外しが非常に簡単になります。吸い取り線の苦労はなんだったんだろうという感じです。やる気になれば60%キーボードのキースイッチ を全部外して再利用することも可能です。疲れますけど。

一度に揃えようとすると結構なお値段になりますので、段階的に揃える形でもよいかと思います。自作キーボードを作るという作業について、良い工具を使うことは楽しさをます行為だと思います。ぜひご検討ください。

それでは、よいキーボードライフをお過ごしください。

 

  

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レーザー加工用のお気に入りマステ

いつもお世話になっております。TALPKEYBOARDです。

仕事や遊びでレーザー加工機を使う機会が多く、失敗を繰り返し最近少々コツが掴めてきましたので、そこらへんを書いてゆこうと思います。

今回はマスキングテープ、略してマステです。レーザー加工の場合、マステは二つの使い方があります。一つは材料をしっかりテーブル面に密着させることです。MDFは結構反っているものが多くありますし、アクリルも時たま反っているのがあります。反っているとレンズと対象との距離が変わりますので、うまく加工できないことに繋がります。よくない。ですので、マステをがっちり貼り付け、なるべく反りを矯正して固定するのです。

もう一つは加工時に素材を保護する役割です。アクリル板は両面に保護フィルムが貼られていますのでよいのですが、MDFや木材はそれがありません。

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例えばこれ。MDFに銘木の薄い突き板を接着してできています。これをそのままレーザー加工機で切断してしまうと、平面部に焼けや汚れが付着してしまいます。それを防ぐために、加工作業の前にマスキングテープを両面に貼り付けてしまいます。そうすることで、平面部の焼けや汚れを最小限にします。

そこでマスキングテープですが、外壁用、内壁用、自動車用など、様々な種類があります。種類によって接着する力、テープの素材や接着剤の素材などが異なります。接着力が強すぎると貼った面を痛める場合がありますし、接着剤の素材によっては、レーザー加工時に燃えたり異臭を出したりする場合があります。

しかしなかなかレーザー加工に適切なマステって探しても書かれていません。なのでがんばっていろいろ使って試して見ました。そして今のオススメはこれです。

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これです。カモ井加工紙さんのmintです。うすい緑色の和紙みたいな素材でできています。接着力も弱めで、素材を痛めませんし、異臭もしないので作業中も安心です。

ホームセンターのガチ職人さん向けの塗装材料コーナーにおいていますので、ぜひご活用いただけるとうれしいです。

ちなみにカモ井加工紙さんは、女子人気の高いマステMTシリーズを作っているところです。根っこがちゃんとした会社なので、おしゃれでもしっかりした商品をつくることができるのですね、と思いました。

 

 

 

 

 

 

 

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「軸の本 Mechanical Switch Data Book EARLY ACCESS」を読みました

いつもお世話になっております。TALPKEYBOARDです。 

今回も読書感想文です。都市圏に比べ地方はあまりメジャーではない趣味に関する情報が乏しいのが難点です。そして買いたいものの中でも書籍は、直接手にとって内容の確認ができないので、なかなか購入に踏み切れません。ですので、せめて私の購入した本については、感想文として皆さんに情報提供できたら、と考えています。

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今回紹介するのはRomly(@Romly)さんが書かれた「軸の本 Mechanical Switch Data Book EARLY ACCESS」です。こちらは一昨年に出た本ですが、TALPKEYBOARDで販売しているキースイッチがいくつも掲載されていて、キースイッチの概要と各スイッチの特長をつかむには大変わかりやすい本です。

装丁が非常に凝っており、このデザインはどうやって?フォントは?紙質は?と、気にしはじめたら止まらなくなります。

デザインのみならずいろいろとすごい点がこの本にはあるのですが、一番のポイントは、掲載しているキースイッチの全ての荷重グラフを掲載している事です。一般的な使用記事の場合、メーカーデータの転記と、使用者の感想に留まっているものがほとんどですが、この本は、荷重測定を行う機材であるフォースゲージを用い数値を取得、グラフ化しています。

 

フォースゲージについてはこちらをお読み下さい。

https://www.forcegauge.net/category/forcegauge

 

Romlyさんもあとがきに書かれていますが、フォースゲージ自体の精度や計測方法により、数値に若干の誤差が発生している可能性はないとは言い切れません。しかし異なるメーカーのキースイッチを横串で計測し、本として出したケースは日本初です。異なるメーカーを相対的に数値で評価できている事において非常に価値があることで、ほんとうにすごいなと思っています。

この本に記載されているキースイッチは、Gateronのノーマルな赤、青、黄、茶、緑、黒、クリアとKailh製品となっています。GateronはTALPKEYBOARDで販売していますので、参考にしていただけたら幸いです。

本の内容について、詳しくはRomlyさん自身が説明しているブログがありますので、そちらもお読みください。

romly.com

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かわいいステッカーがついていました。うれしいです。

 

Romlyさんのショップです。ぜひご覧ください。

romly.booth.pm

 

 

TALPKEYBOARDもよろしくお願いいたします。

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「KbD C93 (2017 DECEMBER)」を読みました

いつもお世話になっております。TALPKEYBOARDです。

2017年末から本格的に盛り上がってきた自作キーボードの流れですが、ユーザーの広がりと同時に、技術的な進化や周辺の環境も大きく変わり続けています。そのような状況なのですが、今回は2017年12月に発表された本を紹介します。

 

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 紹介するのはびあっこ(@Biacco42)さんが書かれた「KbD C93 (2017 DECEMBER))」です。2017年12月、いまから約2年前の自作キーボードの波が大きくなってくる直前に出されたものです。

まずは装丁デザインの美しさにびっくりします。これ個人でやったんだ...ちょっとしたカフェなんかで読んでいても違和感のないデザインです。やさしい文章で、技術書然とはしておらず、自作キーボードを初めて知りたいと思った方々にもとっつきやすいです。

内容は自作キーボードの魅力、代表的な自作キーボード、自作キーボードを使うメリット、自作キーボードの構成要素などについて書かれています。すでに自作キーボードを組み立てて利用されている方々はご存知の内容ですが、初めて自作キーボードの世界に入ろうとされている方々には、基本的かつ正確な情報が網羅されている良い本です。また自作キーボードが何かを知識として理解しておきたい方々にも有用な本です。例えば雑誌メディアのライターさんなどは持っていて損はないと思います。

発行されたのが2017年末ということで、現在の状況と比較すると情報が不足している点も見受けられます。現在は自作キーボードキットもBOOTHや遊舎工房を中心に実に多くのものが販売されています。しかしそもそもこの時期は遊舎工房さんがまだ実店舗をオープンされていませんでした。うちはありましたけど。あれ載ってないぞ。ですのでパーツの入手元が海外だったりすることが多いので、そこは最新の情報を入手しながら読むことをおすすめします。

この本を購入して読んでから、自作キーボードの世界に入るかどうするかを判断するというのが、私のおすすめするこの本の利用方法です。またすでに世界に入り込んでいる方々には、2年前はこうだったなあと過去に想いを巡らせるのも、よい活用方法ではないかなと思います。

この本は、ずっと持っておこうと思っています。

 

biacco42.booth.pm